◎米国政府は外国人入国者にコロナワクチン接種を義務付けており、特別な理由がない限り免除は認めていない。
2022年2月21日/UAEで開催されたドバイ・テニス選手権、ノバク・ジョコビッチ選手(Kamran Jebreili/AP通信)

ATPのノバク・ジョコビッチ選手は9日、コロナワクチンを接種していないため米国に渡航できず、BNPパリバ・オープンとマイアミ・オープンには出場できないと明らかにした。

ジョコビッチ選手はツイッターに、CDC(疾病予防管理センター)が規則を変更しないことを確認したため、米国の大会に出場することはできないと投稿している。

米国政府は外国人入国者にコロナワクチン接種を義務付けており、特別な理由がない限り免除は認めていない。

ジョコビッチ選手はコロナワクチンを接種しておらず、今年1月の全豪オープンにも出場できなかった。

ワクチン接種済みのナダル選手は全豪オープンで21回目のグランドスラム制覇を成し遂げ、ジョコビッチ選手とフェデラー選手に1差をつけた。

ジョコビッチ選手はセルビア出身の34歳で、コロナウイルスの大流行が起きた2020年4月に「海外旅行にワクチン接種を義務付けるべきではない」と発言している。

米国は入国者にワクチン接種を義務付けているが、カリフォルニア州で行われたBNPパリバ・オープンの抽選会にはジョコビッチ選手の名前が入っていた。同大会の主催者は以前、出場選手はワクチン接種を終えておく必要があると述べていた。

ジョコビッチ選手はツイートの中で、「BNPパリバ・オープンとマイアミ・オープンの抽選に自動的にリストアップされたが、米国に入国できる可能性は低いだろう」と述べている。

BNPパリバ・オープンは3月7日に開幕した。マイアミ・オープンは3月21日開幕。

ジョコビッチ選手はオーストラリアで繰り広げられた11日間の戦いと裁判を経て、帰国させられた。

ジョコビッチ選手は先月のインタビューで、「全仏オープンやウィンブルドンなどに出場できないとしても、ワクチンを接種するつもりはない」と述べた。

先月末、ジョコビッチ選手は2年ぶりにATP世界ランキング1位から転落した。

そして3月1日、ジョコビッチ選手は15年間共に歩んできたマリアン・バイダコーチとの関係を解消したと明らかにした。

ジョコビッチ選手は先月行われたドバイ・テニス選手権の準々決勝で世界ランク123位のベセリ選手に敗れている。

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