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米ワシントン州の工場で化学物質漏洩、複数人負傷、避難命令なし

現場では化学薬品によるやけどや有毒ガスの吸入症状を訴える作業員が相次ぎ、消防や救急隊が「多数傷病者事案」として対応した。
パトライト(Getty Images)

ワシントン州ロングビューにある製紙会社「日本ダイナウェーブパッケージング」の工場で26日朝、化学物質が漏洩し、複数の作業員が負傷した。消防当局によると、事故は午前7時20分ごろに発生し、化学物質を扱う設備で爆発またはタンクの異常が起きたとみられている。

現場では化学薬品によるやけどや有毒ガスの吸入症状を訴える作業員が相次ぎ、消防や救急隊が「多数傷病者事案」として対応した。被害者の一部は現場で除染処置を受けた後、ロングビュー市内や隣接するバンクーバー市の病院へ搬送された。重傷者の有無や正確な負傷者数については公表されていない。

事故を受け、地元消防のほか危険物処理チームが出動し、周辺地域の安全確認を進めた。現場周辺では一時、刺激臭や煙が確認されたとの情報もあり、当局は空気中への有害物質拡散の可能性を調査している。住民への避難命令は出されていないが、関係機関が工場周辺への立ち入りを制限した。

事故が起きた日本ダイナウェーブパッケージングは製紙関連会社で、包装資材や紙製品向け素材を生産している。工場には約1000人が勤務しているとされ、地域の主要雇用先の一つとなっている。同社は事故原因について「調査中」としており、現時点で詳細は明らかにしていない。

米国では近年、化学工場や製造施設での事故が相次ぎ、安全管理体制への懸念が高まっている。今回の事故でも、設備の老朽化や危険物管理の不備がなかったかが焦点となる見通しだ。連邦および州当局は爆発の原因や化学物質の種類、作業手順に問題がなかったかを含め、本格的な調査に乗り出している。

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