米国「サイクロスポーラ症」流行、新規感染者の増加ペース鈍化
サイクロスポーラ症症は寄生虫に汚染された食品や水などを介して感染し、主に下痢や腹痛などの消化器症状を引き起こす。
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米国で腸管寄生虫による感染症「サイクロスポーラ症(Cyclosporiasis)」の報告が急増している。疾病対策センター(CDC)によると、2026年5月1日以降に米国内で感染したとみられる患者は、検査で確認された例だけで1万3895人に上り、未確定で追加調査が必要な症例も1万455件ある。合計すると2万4000件を超え、入院者は12日時点で740人に達した。
一方、感染者数の増加ペースには鈍化の兆しが出ている。直近1週間で報告された新規症例は約2000件で、その前の週に1万件以上増加したのと比べて大きく減少した。ただし、CDCへの報告には最大6週間程度の遅れがあるため、今後も感染者数が増える可能性がある。
今回の大規模流行では、細切りのレタスが感染源として調査されている。レタスはメキシコ中部で生産され、青果大手テイラー・ファームズが供給していた。もともとは米ファストフードチェーン「タコベル」の店舗で提供されたレタスを中心に感染が確認されたが、その後、同じ供給元のレタスが食品サービス業者や小売店、他の飲食店にも流通していたことが判明した。青果大手テイラー・ファームズは7月、メキシコ中部産のアイスバーグレタスについて自主回収を実施した。流行は少なくとも15州に広がり、関連する感染者は6358人、入院者は278人となっている。
サイクロスポーラ症症は寄生虫に汚染された食品や水などを介して感染し、主に下痢や腹痛などの消化器症状を引き起こす。今回の流行ではミシガン州で2人の死亡も報告されており、いずれも基礎疾患があった。
CDCと食品医薬品局(FDA)は感染源の特定と症例の把握を進めているが、実際の感染者数は報告数を上回る可能性が高いとしている。
