米菓子大手マース、人工着色料を使わない新商品発売
マースによると、こうした製法の研究や試験、新たな製造技術の開発には10年以上を費やした。
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米菓子大手マースは13日、人気ブランド「M&M’s」「Skittles(スキットルズ)」「Starburst(スターバースト)」について、人工着色料を使わない新商品を発売した。新商品は米国で8月13日からAmazonを通じて販売される。今回の変更は人工着色料への消費者の懸念が高まる中、従来の鮮やかな色合いを天然由来の原料で再現する取り組みの一環だ。
マースは赤色にビートジュース、黄色にターメリック、緑色にターメリック、ビートジュース、スピルリナの組み合わせを使用するほか、オレンジ色にはβカロテンなどを活用する。青色にはスピルリナ、紫色には紫ブドウを用いるなど、植物などに由来する色素で従来の色を再現している。
一方、人工着色料を天然由来の原料に置き換えることには技術的な課題もあった。特に大量生産で色の鮮やかさと均一性を維持することが難しく、同じ配合でも製造工程によって色にばらつきが生じることが判明した。マースは工場で空気の流れや製造条件まで調整し、安定した色を実現したという。青色は天然由来の原料が限られるため、とりわけ難しい色だった。
マースによると、こうした製法の研究や試験、新たな製造技術の開発には10年以上を費やした。過去1年間には1万3000人以上の消費者から意見を集め、色合いが多少変わることよりも、味が変わらないことを重視する消費者の傾向も確認した。
米国では人工着色料をめぐる規制や議論が強まっている。食品医薬品局(FDA)は2025年4月、石油由来の合成着色料を食品供給から段階的に減らすため、食品業界と協力する方針を示した。ゼネラル・ミルズやネスレUSA、クラフト・ハインツ、ハーシーなども、一部または全商品の着色料削減を表明している。
マースの今回の動きは、健康志向や自然由来原料を求める消費者の変化を反映したものといえる。
