米パウエル湖の水位、過去最低を更新、これまでにない状況
パウエル湖は米国最大の貯水池であるミード故とともに、コロラド川の水資源を支える重要な施設だ。
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米西部のコロラド川にある貯水池「パウエル湖」が15日、過去最低を更新した。米国で貯水容量が2番目に大きい同湖の水面標高は3519.91フィート(約1073メートル)まで低下し、2023年4月に記録した3519.92フィートを下回った。連邦当局は日々の水位データについて修正される可能性があるとし、今回の記録が確定するかは不透明だが、水位低下が続いていることから、近く正式な過去最低記録となる可能性が高い。
パウエル湖は米国最大の貯水池であるミード故とともに、コロラド川の水資源を支える重要な施設だ。両湖の水はカリフォルニア、アリゾナ、ネバダなどの都市や農業、先住民族に供給されるほか、水力発電や下流への安定した水量の確保にも利用されている。ところが、両湖の貯水量を合わせると、現在の水準はパウエル湖が存在しなかった1957年以来、最低となっている。専門家は「これまでにない状況」と指摘する。
背景には、長期的な干ばつに加え、気候変動による気温上昇や積雪量の減少、農業などによる水需要の大きさがある。2026年はロッキー山脈の積雪が少なく、春から夏にかけての雪解け水も十分に流入しなかった。今後エルニーニョ現象によって降水量が増える可能性はあるものの、専門家は1年程度では貯水量は回復せず、複数年にわたる豊富な降雪と雪解けが必要だとみている。
水不足の影響は、直ちに都市部の断水につながるとは限らない。一方、農業はコロラド川流域の水使用量の大部分を占めるため、今後は農業用水の削減や作物の選択、灌漑の効率化が避けられないとみられる。水の使用量を巡って州間の合意形成も難航しており、米国西部では従来通りの水利用を続けることが困難になっている。
