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米ロサンゼルス・報道ヘリ墜落、記者と操縦士ら3人死亡、「空からの報道」発祥の地で悲劇

死亡したのは航空取材記者の女性と操縦士の男性、地上にいた29歳の男性。この記者は2010年から航空取材に携わり、操縦士とは2023年から組み、数百時間にわたって上空からの取材を続けてきた。
2026年9月16日/米カリフォルニア州ロサンゼルス、ヘリコプターが墜落した現場(AP通信)

カリフォルニア州ロサンゼルスで9月15日、取材中の報道ヘリコプターが墜落し、搭乗していた記者と操縦士、地上にいた1人の計3人が死亡した。墜落したのはNBCロサンゼルスとテレムンド52の取材用ヘリで、消防当局によると、ロサンゼルス郡チャッツワース地区で取材中に墜落・大破した。国家運輸安全委員会(NTSB)と連邦航空局(FAA)が事故原因を調べている。

死亡したのは航空取材記者の女性と操縦士の男性、地上にいた29歳の男性。この記者は2010年から航空取材に携わり、操縦士とは2023年から組み、数百時間にわたって上空からの取材を続けてきた。NBCロサンゼルスは2人について、ニュース現場を上空から伝える「目と耳」だったと報じている。

事故が起きたロサンゼルスは、テレビによるヘリ報道の歴史を語るうえで特別な場所でもある。1958年、地元テレビ局KTLAが開発した「テレコプター」が登場し、交通渋滞に左右されず、地上より早く事件や事故の現場に到達して映像を送る新しい報道方式を確立した。初回放送ではスポンサー広告にも大きな反響があり、ヘリによる生中継は米国のテレビニュースを大きく変えた。

その後、ロサンゼルスでは1992年の暴動や1994年のO・J・シンプソンの逃走劇など、上空からの映像が大きなニュースとなった。一方で、航空取材には事故の危険も伴ってきた。

2000年以降、米国では少なくとも8件の報道ヘリによる死亡事故が発生、16人が死亡している。2007年には警察車両の追跡を取材していた2機の報道ヘリが空中衝突し、4人が死亡した。

今回の事故における墜落原因は明らかになっていない。報道ヘリは火災、事故、犯罪現場などをリアルタイムで伝え、地上からは把握しにくい状況を広範囲に映し出す役割を担ってきた。

ロサンゼルスで起きた今回の墜落は、約70年にわたり発展してきた「空からの報道」が持つ公共的な役割と、その背後にある航空取材の危険性を改めて浮かび上がらせている。

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