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米南部でビブリオ・バルニフィカス感染急増、ビーチ利用者に注意呼びかけ

ビブリオ属の細菌は海水や、海水と淡水が混ざる汽水域で増殖しやすい。
ビブリオ・バルニフィカス(CDC/AP通信)

南部のメキシコ湾岸で、海水などに生息する細菌「ビブリオ・バルニフィカス」による感染症が増加しており、ルイジアナ州の保健当局が海水浴客らに注意を呼びかけている。この細菌は、感染すると皮膚や軟部組織が急速に壊死することがあり、「人食いバクテリア」と呼ばれている。ルイジアナ州では2026年に入って9件の感染が確認され、全員が入院し、5人が死亡した。過去10年間の同時期の平均は7件、死者は1人で、今年は死者数が大幅に上回っている。

ビブリオ属の細菌は海水や、海水と淡水が混ざる汽水域で増殖しやすい。特に水温が高くなる5月から10月に感染が多く、メキシコ湾岸の州で多く確認されている。その中でもビブリオ・バルニフィカスは特に重症化しやすい。

感染経路は主に2つある。1つは生または十分に加熱していない貝類、とりわけカキを食べることだ。もう1つは海水や汽水に入った際、切り傷や擦り傷など皮膚の小さな傷口から細菌が体内に侵入することである。治りきっていない傷のほか、最近開けたピアスや入れ墨、手術痕なども感染の入り口になる可能性がある。

特に高齢者、免疫機能が低下している人、肝疾患や糖尿病、その他慢性疾患を抱える人は重症化するリスクが高い。米疾病対策センター(CDC)は海水や生の魚介類に触れた後は、傷口を石けんと流水で十分に洗うよう勧めている。

傷口が赤く腫れたり、痛みや熱感、皮膚の変色が生じたりした場合は、直ちに医療機関を受診し、海水などへの接触があったことを医師に伝える必要がある。発熱や悪寒、皮膚に熱を持った赤い部分が現れ、その後黒ずんだり水疱ができたりする症状にも注意が必要だ。

フロリダ州でも今年、14件の感染と2人の死亡が確認された。前年は年間で33件、5人が死亡した。専門家は気候変動による海水温の上昇などが細菌の増殖や生息域の北上を促していると指摘する。2023年の研究では感染例が確認される最北端が年間約30マイルずつ北へ移動していると報告された。

夏の海水浴シーズンが続く中、当局は過度に恐れるのではなく、傷のある状態での海水への接触を避けることや、魚介類を十分に加熱することなど、基本的な予防策を徹底するよう求めている。

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