米ペンシルベニア州の麻しん流行、新規74人、累計感染者1078人に、5人死亡
州保健当局のデータでは、感染者の3分の1が18歳未満で、麻しん・おたふく風邪・風疹(MMR)ワクチンを完全に接種していた人は1%未満だった。
ワクチン(Getty-Images).jpg)
米ペンシルベニア州の保健当局は7日、州内で新たに74人の麻しん(はしか)感染が確認されたと発表した。2026年に入ってからの累計感染者数は1078人となり、少なくとも207人が入院、5人が死亡している。州内では数十年ぶりの大規模な麻しん流行が続いている。
州保健当局によると、74人のうち40人以上は2週間以上前に発症し、すでに完治している。報告や検査結果の確認に時間がかかったため、今回まとめて感染者数に反映されたという。
死者5人のうち、2人は麻しんワクチンを接種していなかった18歳と40歳の成人だった。また、乳児2人も死亡している。乳児はワクチン接種の対象となる年齢に達していなかった。さらに、州南東部のランカスター郡でも未接種者1人の死亡が確認されている。同郡は今回の流行の中心地域で、これまでに401人の感染が確認されている。
州保健当局のデータでは、感染者の3分の1が18歳未満で、麻しん・おたふく風邪・風疹(MMR)ワクチンを完全に接種していた人は1%未満だった。疾病対策センター(CDC)は、生後12~15カ月と4~6歳の2回接種を推奨しており、2回接種した場合の麻しん予防効果は97%とされる。
一方、ワクチン接種率は低下傾向にある。2025~26年の米国の幼稚園児ではMMRワクチン接種率が92.4%で、2019~20年の95.2%を下回った。ペンシルベニア州では流行が始まった4月下旬以降、臨時接種会場などで約9000回のMMRワクチン接種を実施しており、今後も追加の接種会場を設ける方針だ。
