メキシコ2026年9月自動車輸出12%減、米国の関税が影響
米国とメキシコは現在、USMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)の見直しに向けて協議を続けている。
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メキシコの2026年9月の自動車輸出が前年同月比で12%減少し、2025年12月以来最大の落ち込みとなった。国立統計地理情報院(INEGI)が8日に最新データを公表した。米国の関税政策によるコスト増加や先行き不透明感が輸出や生産に影響したとみられている。
9月の自動車生産も前年同月比で15%減少した。一方、国内販売は8%増加しており、輸出の落ち込みによる影響を一部吸収した。メキシコの自動車産業は同国の主要な製造業の一つであり、輸出の大部分を米国市場に依存しているため、米国の通商政策が業績を左右する状況が続いている。
米国とメキシコは現在、USMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)の見直しに向けて協議を続けている。しかし、メキシコから米国へ輸出される自動車には依然として最大25%の関税が適用される。北米域内で調達した部品の使用など、一定の条件を満たした場合には、実質的な関税負担は10~12%程度まで引き下げられるとメキシコ側は説明している。
北米の自動車産業は国境を越えたサプライチェーンを構築しているが、米国の関税政策が変更されたことで、自動車メーカーの間では投資や生産計画を立てにくくなっている。アナリストは9月の輸出減少について、「警告サイン」であり、2027年まで続けばメキシコ製造業の構造的な問題につながる可能性があると指摘している。
メーカー別では、ゼネラル・モーターズ(GM)、フォード、日産などで輸出が大きく減少した。メルセデス・ベンツは生産も輸出もゼロとなり、海外向け出荷を開始して以来初めての事態となった。一方、起亜、BMW、マツダは輸出を増やし、マツダは9月の輸出台数は前年同月比で2倍以上に増加した。
メキシコ自動車工業会(AMIA)によると、メキシコは現在も米国にとって最大の外国車供給国で、米国の小型車市場の16%を占める。2026年1~9月の対米自動車輸出は前年同期比で5%減少した一方、カナダ向けは9%超増加している。
