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米30年国債利回り、20年ぶりの高水準に、5.32%まで上昇

30年物米国債利回りは一時5.32%まで上昇し、2007年以来の水準となった。
米ニューヨーク市マンハッタン(Getty Images)

米国の長期国債の利回りが上昇し、政府の借入コストが約20年ぶりの高水準に達している。18日、30年物米国債利回りは一時5.32%まで上昇し、2007年以来の水準となった。背景にはイラン戦争が長期化し、インフレが高止まりするとの懸念がある。

特に原油価格の上昇が市場の警戒感を強めている。世界の原油価格は1バレル91ドルを超え、イラン戦争が始まった2月下旬と比べて約30%上昇した。ホルムズ海峡ではイラン情勢を受けて船舶の通航が大幅に減少しており、世界の原油供給のおよそ2割を担う輸送路の混乱がエネルギー価格を押し上げている。エネルギー高は食品など幅広い商品の価格にも波及している。

米国の7月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で3.4%上昇した。前月から伸びはやや鈍化したものの、連邦準備制度理事会(FRB)が目標とする2%を1ポイント以上上回る。インフレを抑えるには利上げが有効だが、金利上昇は景気や雇用を冷やすリスクもある。FRBは追加利上げを見送っているが、市場では9月の0.25%利上げの確率が34%となっている。

国債利回りの上昇は政府だけでなく、家計にも影響する。長期金利は住宅ローンやクレジットカードなどの金利を押し上げる要因となるため、借り入れ負担が増す可能性がある。実際、米国株式市場では金利上昇を受け、ダウ平均が0.03%、S&P500が0.4%、ナスダックが1%下落した。インフレ、地政学的緊張、金融政策を巡る不透明感が重なる中、国債市場の動向は今後の米国経済を左右する重要な焦点となっている。

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