ザンビア大統領選、現職のヒチレマ氏が勝利、野党反発
選挙管理委員会が18日に発表した結果によると、ヒチレマ氏の得票率は約60%、主要野党候補を大きく上回った。
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アフリカ南部・ザンビアで8月13日に行われた大統領選で、現職のヒチレマ(Hakainde Hichilema)大統領が再選を果たした。選挙管理委員会が18日に発表した結果によると、ヒチレマ氏の得票率は約60%、主要野党候補を大きく上回った。
一方、今回の選挙は1991年に複数政党制へ移行して以来、比較的平和な選挙を続けてきたザンビアとしては異例の緊張を伴った。投票所では暴力事件が発生し、投票箱が盗まれるなどしたため、開票作業が一時中断された。首都ルサカでは治安部隊や軍が展開する事態にもなった。さらに選挙当日の夜には、野党関係者とつながりのある施設を当局が急襲し、銃撃が発生。政府は武装蜂起の計画を阻止したとして野党関係者11人を逮捕したが、野党候補はこうした主張を否定している。
欧州連合(EU)の選挙監視団は選挙そのものは概ね平和的だったと評価する一方、野党の活動を制限するなど、選挙運動の環境が公平ではなかったとの懸念を示した。ヒチレマ政権は反対派を抑圧しているとの批判を受けており、今回の選挙では民主主義の定着も問われた。
ヒチレマ氏は2021年の就任後、巨額の債務再編や投資誘致を進め、経済の安定化を目指してきた。ザンビアは世界有数の銅生産国であり、中国や米国からも重要鉱物をめぐる投資先として注目されている。
一方で、国民の間では生活費の高さ、失業、電力不足などへの不満が残る。2期目のヒチレマ氏には経済改革の成果を国民生活の改善につなげることに加え、選挙をめぐって深まった政治的分断を修復することが求められる。
