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全米のガソリン価格4ドル超える、イラン戦争激化で原油価格急騰

ガソリン価格は数週間前まで下落傾向にあった。
2026年7月17日/米ペンシルベニア州ブースウィンのガソリンスタンド(Getty Images/AFP通信)

全米のガソリン価格が20日、全国平均で1ガロン当たり4ドルを超えた。米国とイランの軍事衝突が激化し、中東情勢の先行き不透明感が強まったことで原油価格が上昇し、燃料価格にも影響が及んでいる。米自動車協会(AAA)によると、レギュラーガソリンの全国平均価格は4ドル台となり、1年前の約3.14ドルを大きく上回った。

ガソリン価格は数週間前まで下落傾向にあった。しかし、米国とイランによる攻撃の応酬が激化したことで市場の懸念が高まり、原油価格が急騰した。特にホルムズ海峡を巡る緊張が高まり、原油供給への不安が価格を押し上げる要因となっている。

エネルギー市場では、国際指標である北海ブレントが一時1バレル90ドルを超える場面もあった。専門家は、中東情勢がさらに悪化すれば、輸送コストや保険料の上昇も重なり、原油価格が100ドルを超える可能性も否定できないと指摘している。燃料価格の上昇はガソリンだけでなく、物流費や航空運賃、食品価格など幅広い分野へ波及し、インフレ圧力を強める恐れがある。

ガソリン価格の高騰は夏の旅行シーズンを迎えた米国の消費者にとって大きな負担となる。州ごとの価格差はあるものの、多くの地域で値上がりが続いており、自動車での移動が多い家庭ほど影響が大きい。専門家は、今後の価格動向は軍事衝突の拡大や原油供給の安定性に左右されるとして、短期間で価格が大幅に下落する可能性は低いとの見方を示している。

燃料価格の上昇は米国経済全体にも影響を及ぼす。企業の輸送コスト増加は商品の販売価格に転嫁され、消費者物価の上昇につながる。また、生活費の増加は個人消費を抑制し、景気回復の足かせとなる。市場では今後の中東情勢や各国の外交交渉の進展がエネルギー価格の安定に向けた重要な要素になるとみられており、原油市場の動向に引き続き注目が集まっている。

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