元CIA職員、給与不正で司法取引へ、自宅から4000万ドル超の金塊も
被告は5月、政府資金の窃盗容疑で逮捕・訴追された。
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米バージニア州で元CIA(中央情報局)職員のデービッド・J・ラッシュ(David J. Rush)被告が、政府からの給与を不正に水増ししたとして起訴された事件で、検察と弁護側が司法取引の暫定合意に達した。連邦裁判所の記録によると、起訴期限は10月8日まで延長され、双方が合意内容の最終調整を進めている。合意の具体的な条件は明らかにされていない。
被告は5月、政府資金の窃盗容疑で逮捕・訴追された。FBI捜査官の宣誓供述書によると、被告は2015年に米海軍を名誉除隊した後も、勤務記録上で計744時間の軍休暇を取得したと虚偽申告したとされる。さらに、サウスカロライナ州のクレムソン大学とニューヨーク州のレンセラー工科大学の学位を取得したかのように偽り、給与を不正に引き上げた疑いが持たれている。
事件が注目を集めたのは、捜査の過程で被告の自宅から約300本の金塊が押収されたためである。金塊の価値は4000万ドルを超えるとされ、現金約200万ドルと高級腕時計35本も見つかった。FBIの資料では、金塊について米政府から「仕事関連の経費」として取得したとの説明が記されている。
ただし、弁護側は給与不正をめぐる今回の刑事事件と金塊の問題は直接関係していないと主張している。弁護士は金塊に関する情報を「センセーショナルな情報」と位置付け、被告に対する容疑とは切り離して考えるべきだとしている。
検察側と弁護側は、裁判になれば機密情報をめぐる争いが生じる可能性があることから、司法取引による解決を模索している。元CIA職員という経歴に加え、巨額の金塊や現金、高級腕時計が押収されたことで注目を集めた事件は今後、司法取引の正式な内容と金塊の取得経緯がどこまで明らかになるかが焦点となる。
