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米西部で猛暑続く、河川の水温上昇で釣り規制が常態化

米西部では降雪量の少ない冬と深刻な干ばつの影響で河川の水量が減少している。
2026年7月31日/米モンタナ州リビングストン近郊のイエローストーン川(AP通信)

西部で記録的な猛暑と干ばつが続き、河川の水温上昇を受けた釣り規制が各地で常態化している。低水温を好むマス類を保護するため、午後の時間帯を中心に釣りを禁止する措置が広がっており、専門家は気候変動の影響でこうした規制が今後さらに増える可能性が高いと指摘している。

米西部では降雪量の少ない冬と深刻な干ばつの影響で河川の水量が減少している。水深が浅くなることで川の水は日中の強い日差しによって急速に温められ、水温はマス類の生息に危険な水準まで上昇する。水温が高くなると水中の酸素量が減少し、魚は呼吸や成長に大きな負担を受けるほか、釣り上げた後に短時間空気中に出るだけでも死ぬ恐れがあるという。

こうした状況を受け、イエローストーン国立公園では園内すべての河川と渓流で午後2時以降の釣りを禁止した。隣接するモンタナ州でも約1200マイル(約1930キロ)の河川が午後から禁漁となり、コロラド州でも19河川、総延長約635マイル(約1020キロ)で同様の規制が実施されている。州当局は、これほど広範囲の規制は前例のない規模だとしている。

モンタナ州の水産行政担当者は、高水温を理由とした禁漁措置はこの10年、6月下旬から9月初めにかけて「一般的なものになった」と説明する。イエローストーン国立公園でも過去6年間のうち5年間で高水温による釣り規制が実施されており、地球温暖化による気温上昇や干ばつの頻発と時期が重なっている。

影響は生態系にとどまらない。マス釣りはロッキー山脈周辺の観光産業を支える重要な資源で、ガイド業や釣具店、宿泊施設など地域経済への波及効果も大きい。しかし近年は「8月は釣りができるかどうか分からない」として旅行を秋へ変更する観光客が増え、事業者も釣り教室やツアーの日程を春や秋に移す対応を迫られている。

研究者は、積雪量の減少や雪解け時期の変化によって「河川の熱波」と呼ばれる現象が増加していると分析する。冷水を必要とするマス類の生息環境は今後さらに悪化する可能性があり、釣りシーズンの短縮や漁業・観光への影響が長期化することも懸念されている。米西部では猛暑への適応と水資源管理のあり方が重要な課題となっている。

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