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ゼラチンは天然のオゼンピック?SNSで流行も専門家が警告

専門家によると、ゼラチンを摂取すると胃の中で水分を吸収して膨らみ、胃の容積が一時的に増加する。
ゼラチン粉末のイメージ(ABCニュース)

減量薬「オゼンピック(Ozempic)」の代替になるとして、「ゼラチン」を使った飲み物がSNSで話題となっている。海外のインフルエンサーらは食事の前に無糖のゼラチン粉末をお湯に溶かして飲むことで食欲が抑えられ、体重減少につながるとして、「天然のオゼンピック(Nature's Ozempic)」と呼んで紹介している。しかし専門家は、その効果を過大評価すべきではないと警鐘を鳴らしている。

専門家によると、ゼラチンを摂取すると胃の中で水分を吸収して膨らみ、胃の容積が一時的に増加する。その結果、胃壁が刺激されて満腹感が生じ、食事量を抑えやすくなる可能性がある。また、ゼラチンに含まれるたんぱく質が消化管ホルモンの分泌を促し、食欲に一定の影響を与えることも考えられるという。

一方で、こうした作用はあくまで一時的なものであり、医薬品であるオゼンピックとは根本的に異なる。オゼンピックはGLP-1受容体作動薬と呼ばれる薬剤で、脳や消化器系などに作用して食欲を抑制する。専門家はゼラチンとオゼンピックを同列に扱うことは誤解を招くとして、「似ている部分はあっても、効果の強さや仕組みは全く違う」と指摘する。

さらに、ゼラチンを減量のための主な栄養源として利用することにはリスクもある。ゼラチンはたんぱく質を含むものの、必須アミノ酸が不足しており、栄養バランスの取れた食品とはいえない。そのため、食事の代わりにゼラチンだけを摂取するような方法は、筋肉量の維持や健康管理の観点から推奨されないという。

専門家はゼラチン飲料が食事量のコントロールを補助する可能性は認めつつも、「魔法のような減量法ではない」と強調する。体重管理には適切な食事、運動、睡眠などを含めた総合的な生活習慣の改善が不可欠であり、SNS上で広がる単純なダイエット法をうのみにしないよう呼びかけている。今回の「天然のオゼンピック」ブームは、手軽な減量法を求める人々の関心の高さを示す一方で、健康情報の真偽を見極める重要性も浮き彫りにしている。

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