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ホルムズ海峡の混乱とウクライナ戦争の影、米国のディーゼル価格が過去最高値を更新

ディーゼル価格は全米平均で過去最高水準を大きく塗り替え、地域によっては1ガロンあたり7ドル(1ドル150円の場合、1リットルあたり約277円)を超えるなど、記録的な高騰を見せている。
2026年9月17日/米カリフォルニア州ロサンゼルスのガソリンスタンド(Getty Images/AFP通信)

世界的なエネルギー市場の動揺が続いている。中東のホルムズ海峡における輸送の深刻な停滞と、長期化するロシア・ウクライナ戦争という二重の地政学的リスクを背景に、米国のディーゼル燃料価格が過去最高値を更新し、深刻な事態となっている。

エネルギー市場のデータによると、ディーゼル価格は全米平均で過去最高水準を大きく塗り替え、地域によっては1ガロンあたり7ドル(1ドル150円の場合、1リットルあたり約277円)を超えるなど、記録的な高騰を見せている。この価格高騰の最大の引き金となっているのが、世界的な原油供給の要衝であるホルムズ海峡における度重なる輸送網の混乱と、中東地域を巡る軍事衝突である。世界の原油および精製製品の流通が大きなボトルネックになっている。

さらに、ロシア・ウクライナ戦争に端を発した従来の供給網への制裁や混乱も、世界的な燃料不足に拍車をかけている。ロシアという主要な産油国を巡る不透明感に加え、中東情勢の緊迫化が重なったことで、精製元となる原油価格が高止まりし、ディーゼルやジェット燃料などの精製製品の在庫が急速に枯渇しつつある。専門家からは、単なる価格の高騰にとどまらず、物理的な燃料供給そのものが逼迫する「重大な危機」に発展しつつあるとの懸念も示されている。

ディーゼル燃料はトラック輸送や鉄道貨物、海運、さらには農業用の大型機械に至るまで、サプライチェーンの根幹を支える極めて重要なエネルギー源である。そのため、今回の記録的な高騰は物流コストを直撃しており、すでに小売りの現場や食料品の価格など、広範囲な生活必需品のコストに波及している。初期段階では運送契約や企業の企業努力によって吸収されていたコストも、燃料サーチャージの本格化や契約更新に伴い、最終的には消費者への価格転嫁として重くのしかかる情勢だ。

欧米をはじめとする各国政府や市場関係者は対応に追われているものの、地政学的リスクの根は深く、事態が早期に収束するかは見通せない。物流の停滞と燃料高の長期化は、世界経済全体の景気回復に対する重い足かせとなっており、今後の動向に世界中の厳しい視線が注がれている

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