米民主党予備選挙の投票率が急上昇、勢い維持できるか 2026中間選挙
党内では、有権者の関心と熱気が本選でも維持されれば、上下両院の議席をめぐる共和党との接戦で追い風になるとの期待が高まっている。
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米国で11月3日に行われる中間選挙を前に、民主党の予備選で投票率が大きく伸びている。党内では、有権者の関心と熱気が本選でも維持されれば、上下両院の議席をめぐる共和党との接戦で追い風になるとの期待が高まっている。
特に目立つのが中西部だ。ウィスコンシン州では8月11日の民主党予備選で約80万票が投じられ、中間選挙としては20年以上ぶりの高水準となった。ミシガン州でも150万票に達し、中間選挙の予備選として過去最高を記録した。南部でも勢いが広がり、上院選で激戦が予想されるジョージア州やテキサス州でも民主党の投票が大幅に増えている。
背景には、候補者同士の競争が激しい予備選が多かったことがある。進歩派(民主社会主義)と穏健派の対立が有権者を刺激し、若者やこれまで政治参加が低かった層を投票所に向かわせた面もある。民主党の有力者でオバマ(Barack Obama)元大統領の側近を務めたアクセルロッド(David Axelrod)氏も素晴らしい投票率が続いていると指摘する。
ただし、予備選の高投票率がそのまま本選の勝利を意味するわけではない。予備選では候補者を選ぶ明確な動機がある一方、11月の本選では無党派層の判断が結果を左右する。また、共和党主導の選挙区再編によって、民主党には構造的な不利も残る。予備選後に党内の対立を抑え、進歩派と穏健派を結束させられるかも重要になる。
それでも、トランプ(Donald Trump)大統領の低い支持率や根強いインフレへの不満などを考えれば、民主党にとって今回の投票率上昇は重要なシグナルだ。問題は、この熱気を11月まで維持できるかである。予備選で示された「投票したい」という意欲を本選の投票行動に結び付けられるかが、議会の勢力図を左右する。
