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米ミシガン州でサイクロスポーラ症の患者急増、異例の流行に

州当局は感染源の特定を急ぐとともに、住民に対して食品の十分な加熱や生鮮野菜の洗浄など基本的な食中毒対策を徹底するよう呼びかけている。
腸管寄生虫のイメージ(ABCニュース)

ミシガン州で腸管寄生虫による感染症「サイクロスポーラ症(Cyclosporiasis)」の患者数が急増し、州保健当局は8日、累計患者数が1000人近くに達したと明らかにした。例年、同州で確認される患者数は年間約50人にとどまることから、異例の大規模流行となっている。州当局は感染源の特定を急ぐとともに、住民に対して食品の十分な加熱や生鮮野菜の洗浄など基本的な食中毒対策を徹底するよう呼びかけている。

サイクロスポーラ症は原虫「サイクロスポーラ・カエタネンシス(Cyclospora cayetanensis)」への感染によって発症する消化器疾患で、主に汚染された食品や水を介して感染する。ヒトからヒトへの直接感染はほとんど起こらず、過去にはラズベリーやバジル、シラントロ(コリアンダー)、葉物野菜などの生鮮農産物が感染源となった事例が報告されている。

患者の多くはミシガン州南東部に集中しており、モンロー郡やウェイン郡などで特に多くの感染が確認されている。州保健当局は患者への聞き取り調査や流通経路の追跡を進めているが、現時点では特定の農産物や生産者、流通業者との関連は確認されていない。

主な症状は水様性の激しい下痢で、このほか腹痛、吐き気、食欲不振、倦怠感、体重減少などがみられる。症状は感染後数日から2週間程度で現れ、治療を受けなければ数週間から1か月以上続く場合もある。特に高齢者や乳幼児、免疫機能が低下している人は重症化する恐れがあり、医療機関の受診が推奨されている。抗菌薬による治療が有効である。

州保健当局は対策について、食品は可能な限り十分に加熱し、生で食べる野菜や果物は流水で丁寧に洗浄すること、調理前後の手洗いを徹底することなどを呼びかけている。また、下痢などの症状が現れた場合は早めに医療機関を受診し、必要に応じて保健当局の疫学調査に協力するよう求めている。感染拡大の背景には汚染された生鮮農産物が関与している可能性が高いとみられるが、原因究明にはなお時間を要する見通しだ。

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