◎この爆発で5人が負傷、全員が病院で手当てを受け、退院した。
2024年9月25日/米カリフォルニア州サンタマリアの裁判所前(ロイター通信)

カリフォルニア州サンタマリアの地方裁判所にIED(即席爆発装置)とみられる爆発物が投げ込まれ、5人が負傷した事件について、捜査当局は27日、20歳の容疑者が判事と警察官の殺害を企てていたと明らかにした。

事件は25日に発生。20歳のナサニエル・マクガイア(Nathaniel McGuire)がIEDとみられる物体を建物内に投げ込み、爆発させた。

ロサンゼルスの連邦検事局は声明で、「容疑者は悪意を持って建物を損壊した罪で起訴され、27日中に出廷する予定である」と述べた。

容疑者は殺人未遂、爆発物や銃器の不法所持などでも起訴される見込みである。

サンタマリア地裁に提出された訴状によると、容疑者は裁判所の外で「自由か死か」と叫びながら建物に入り、爆発物が入ったバッグを放り投げたという。

容疑者は昨年7月に銃の不法所持の疑いで逮捕され、同裁判所で罪状認否が行われることになっていた。

この爆発で5人が負傷、全員が病院で手当てを受け、退院した。

この事件後、警察は建物の半径5ブロックの住民を避難させた。

ABCニュースは捜査関係者の話しとして、容疑者はこの裁判所で働く副保安官を爆弾で殺害し、それから自分の車に戻って銃を取り、再び建物に戻って裁判官を殺すつもりだったと証言したという。

容疑者は爆発物を投げた後、近くに駐車していた車に戻る途中、取り押さえられた。

この時容疑者は「政府に銃を奪われた、みんな戦え、立ち上がれ、反乱を起こせ」と叫んでいたという。

警察は容疑者の自宅を家宅捜索し、ライフル、弾薬、爆弾とみられる物体、花火、火炎瓶10個を押収したとしている。

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