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パキスタン軍、アフガン国境沿いで地上作戦、武装勢力29人殺害

パキスタンでは近年、警察や軍を狙った武装勢力の攻撃が急増。政府はその多くがTTPと関連組織によるものだとし、アフガンのタリバン暫定政権が武装勢力をかくまっていると非難してきた。
パキスタン、北西部カイバル・パクトゥンクワ州の山岳地帯(Getty Images)

パキスタン政府は28日、北西部カイバル・パクトゥンクワ州のアフガニスタン国境地帯で情報機関の支援に基づく地上作戦と精密攻撃を実施し、武装勢力の戦闘員29人を殺害したと発表した。政府は国内各地で相次ぐテロ攻撃への対抗措置としており、治安維持に向けた強硬姿勢を改めて示した形だ。一方、アフガンのタリバン暫定政権はコメントを出していない。

パキスタン首相の報道官によると、治安部隊はまずカイバル・パクトゥンクワ州バジャウル地区の国境付近で地上作戦を展開し、武装勢力の指揮官を含む4人を殺害した。その後、得られた情報を基にアフガン国境沿いの武装勢力の拠点や隠れ家に対して精密空爆を実施し、さらに25人を殺害したという。この空爆で大量の武器や弾薬も破壊したとしている。

政府は作戦の標的について、イスラム過激派TTP(パキスタンのタリバン運動)の分派の拠点だったと説明した。この組織はTTPと連携し、治安部隊や政府施設を狙った攻撃を繰り返しているという。

今回の軍事作戦は南部カラチで前日に発生した準軍事組織本部への襲撃事件を受けたものでもある。この事件では武装集団が爆発物と銃器で施設を攻撃し、兵士3人が死亡した。治安部隊は襲撃犯3人を殺害し、1人を拘束したと報告している。

パキスタンでは近年、警察や軍を狙った武装勢力の攻撃が急増。政府はその多くがTTPと関連組織によるものだとし、アフガンのタリバン暫定政権が武装勢力をかくまっていると非難してきた。しかし、アフガン側はこうした主張を一貫して否定している。

2021年にアフガンでタリバンが政権を掌握して以降、両国の国境では武装勢力の活動を巡る緊張が続いている。パキスタンは何度もアフガン領内を攻撃し、主権侵害だとするタリバンとの対立が深まっている。今回の作戦もテロ対策を名目とした軍事作戦として地域情勢に新たな緊張をもたらす可能性がある。

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