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米ユタ州のキャンプ場で鉄砲水、ハイキング中の一家5人死亡

事故は18日、ユタ州ビックネル近郊にあるキャンプ場付近で発生した。
パトライトと規制線(Getty Images)

ユタ州南部の景勝地で鉄砲水が発生し、ハイキングに出かけていた一家5人が死亡した。地元当局が19日、明らかにした。それによると、亡くなったのは地元消防署の隊長とその妻、3人の息子であった。

事故は18日、ユタ州ビックネル近郊にあるキャンプ場付近で発生した。一家は日帰りでハイキングを楽しむため現地を訪れ、鉄砲水に巻き込まれたとみられる。ウェイン郡保安官事務所は声明で、「一家は大雨による洪水に巻き込まれたとみられる」と述べた。

捜索は18日夜から始まり、最初に少年1人の遺体が下流の水路で見つかった。その後、救助隊が夜を徹して捜索を続け、翌19日までに残る4人の遺体も相次いで発見・収容した。当初は行方不明者の捜索として進められていたが、最終的に一家5人全員の死亡が確認された。

亡くなったのは、ユタ州プロボの消防署に勤務する隊長とその妻、そして3人の息子である。娘は今回の旅行に同行しておらず、親族に預けられていた。

プロボ消防署は声明で、「隊長とその家族を失い、言葉では言い表せないほどの悲しみに包まれている」と述べ、哀悼の意を表した。地域住民や自治体関係者からも追悼の声が相次ぎ、家族を支援するための募金活動も始まっている。

ユタ州南部には狭い渓谷を歩くハイキングコースやキャニオニングの名所が数多く存在する。しかし夏季はモンスーンの影響で局地的な雷雨が発生しやすく、離れた場所で降った雨でも短時間のうちに大量の水が渓谷へ流れ込み、晴天時であっても突然水位が急上昇することがある。こうした鉄砲水は流速が速く、避難する時間がほとんどないことから、毎年のように犠牲者が出ている。

今回の事故を受け、当局は渓谷を訪れる観光客やハイカーに対し、天候だけでなく上流域の天候にも注意を払い、洪水・鉄砲水警報が発令されている場合は渓谷への立ち入りを控えるよう呼びかけた。

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