SHARE:

ウクライナドローンがロシア首都を攻撃、石油施設で火災発生

攻撃を受けたのはモスクワ市内にある石油関連施設で、爆発とともに大規模な火災が発生した。
2026年6月18日/ロシア、首都モスクワ郊外、ウクライナ軍のドローン攻撃を受けた地区(AP通信)

ロシアの首都モスクワで18日、ウクライナによる大規模な無人機(ドローン)攻撃が発生し、石油精製施設が炎上する事態となった。ロシア当局によると、複数のドローンが首都圏に飛来し、その一部が精油所に着弾、火災を引き起こした。今回の攻撃は戦争開始以降、モスクワ中心部に近い重要インフラが標的となった事例として注目されている。

攻撃を受けたのはモスクワ市内にある石油関連施設で、爆発とともに大規模な火災が発生した。現場では黒煙が立ち上り、消火活動が長時間にわたり続けられた。ロシア当局は死傷者について明らかにしていない。施設の一部が損傷したとみられている。

ロシア国防省は声明で、多数のウクライナ製ドローンを迎撃したと主張、防空システムが作動して大半を撃墜したとしている。一方で、完全な防御には至らず、結果として重要施設への被害を許した形となった。モスクワはこれまで比較的安全とされてきたが、近年はドローンによる攻撃が散発的に発生しており、防空体制の脆弱性が改めて浮き彫りとなった。

ウクライナ政府は公式には攻撃を明言していないものの、ロシア領内の軍事・エネルギー施設への攻撃を強化してきた。今回のモスクワ攻撃もその一環とみられる。特に石油関連インフラはロシアの戦争遂行能力を支える重要資源で、戦略的標的と位置付けられている。

今回の攻撃は戦線から離れた首都圏にも戦火が及んでいる現状を示すものであり、ロシア国内の安全保障に対する不安を高めている。また、エネルギー施設への被害は経済面にも影響を及ぼす可能性が高く、原油供給や価格への波及も懸念される。

ロシア・ウクライナ戦争は長期化の様相を呈している。双方がこの数カ月、相手の後方拠点やインフラを標的とする攻撃を強めてきた。今回のモスクワ攻撃はその象徴的な出来事の一つといえる。

この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします