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ゼレンスキー氏、ロシアが60日間停戦なら選挙実施へ、トランプ氏の交代要求に反論

トランプ(Donald Trump)米大統領がゼレンスキー氏の退陣を求める発言をしたことを受け、選挙の実施には戦闘停止が必要だとの立場を示した形だ。
2026年10月2日/ウクライナ、首都キーウ、ゼレンスキー大統領(ロイター通信)

ウクライナのゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は11日、米ABCのインタビューで、ロシアが60日間の全面停戦に合意すれば、大統領選挙を実施する用意があると表明した。トランプ(Donald Trump)米大統領がゼレンスキー氏の退陣を求める発言をしたことを受け、選挙の実施には戦闘停止が必要だとの立場を示した形だ。

ゼレンスキー氏は「プーチン氏に伝えてほしい。2カ月、60日間の完全な停戦を認めてくれれば、選挙を実施する」と述べた。さらに、ウクライナの指導者を選ぶのはウクライナ国民だと強調し、選挙の結果についても国民の判断を受け入れる考えを示した。

トランプ氏は10日、ホワイトハウスの記者団に対し、ウクライナには新しい大統領が必要だと発言。ウクライナ軍がロシアの石油精製施設を攻撃していることを批判し、ゼレンスキー氏の指導力に疑問を呈した。これに対し、ゼレンスキー氏は、政権の選択は自国民が決める問題と強調した。

選挙実施には法的・実務的な障害がある。ウクライナでは2022年2月のロシアによる全面侵攻以降、戒厳令が継続しており、憲法上、戒厳令下での選挙は認められていない。投票を実施するには、戦闘の停止に加え、有権者の安全確保や投票体制の整備が必要となる。

一方、ゼレンスキー氏はロシアのエネルギー施設への攻撃についても、相互の停止を条件に中断する用意があると表明した。ロシアがウクライナのエネルギーインフラへの攻撃をやめれば、ウクライナもロシアの製油所などへの攻撃を停止するという。

トランプ政権はロシア産燃料に対する制裁を一時的に緩和し、ディーゼル燃料の供給拡大を図っている。来月の中間選挙で劣勢に立たされる中、燃料価格の上昇を抑える狙いがある一方、ロシアへの経済的利益をもたらすとして米連邦議会内からも批判が出ている。

停戦交渉と選挙問題をめぐる米露ウクライナの駆け引きは、今後の戦争終結に向けた外交の焦点となっている。

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