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ウクライナ軍、ロシア石油施設への攻撃継続、ドローン戦争

ロシア南部では30日、ウクライナ軍によるドローン攻撃が相次いだ。
2026年5月25日/ウクライナ、東部ハルキウ州、迎撃ドローンを準備するウクライナ兵(AP通信)

ウクライナがロシア国内の石油関連施設への攻撃を強化している。ロシアの侵攻開始から4年以上が経過する中、ウクライナは無人機(ドローン)を活用し、ロシアの戦争継続を支えるエネルギーインフラを標的にする戦略を加速させている。一方で、ロシア側も大規模な報復攻撃を準備しているとされ、戦闘は新たな局面を迎えている。

ロシア南部では30日、ウクライナ軍によるドローン攻撃が相次いだ。ロシア当局によると、クラスノダール地方やロストフ州の石油貯蔵施設で火災が発生し、消火活動が続いた。ウクライナのゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は攻撃を認め、「ロシアが始めた戦争をロシア自身が感じるべきだ」との立場を示した。ウクライナは自国開発の長距離ドローンやミサイルの能力を向上させており、前線から遠く離れたロシア国内の重要施設を攻撃できるようになっている。

攻撃の主な狙いは、ロシアの石油収入を減少させることにある。石油と天然ガスはロシア経済の重要な収入源であり、軍事費を支える財政基盤でもある。ウクライナは製油所や石油ターミナル、パイプライン関連施設を継続的に攻撃することで、ロシアの輸出能力や燃料供給網に打撃を与えようとしている。2026年に入ってからは黒海沿岸の製油所や内陸部の石油施設への攻撃が相次ぎ、一部では長期間の操業停止や環境被害も報告されている。

さらにウクライナは石油施設だけでなく、軍事拠点やミサイル関連施設への攻撃も拡大している。ロシア軍の長距離爆撃機や偵察機、弾道ミサイル発射装置が攻撃対象となり、戦争遂行能力そのものを弱体化させる試みが続いている。こうした作戦は、ウクライナが西側諸国からの支援だけに依存せず、独自の攻撃能力を高めていることを示している。

しかし、攻撃の激化はロシアによる報復リスクも高めている。ゼレンスキー氏は今週、ロシアが新たな大規模攻撃を準備しているとの情報を明らかにし、国民に防空警報への注意を呼びかけた。ロシア軍は最近も首都キーウに対し数百機のドローンと多数のミサイルを投入する大規模空爆を実施し、多くの死傷者が出ている。ウクライナ政府は防空能力の強化を急ぎ、米国など同盟国に追加のパトリオットミサイル供与を求めている。

また、戦闘の影響は周辺国にも広がりつつある。ロシアのドローンがルーマニア領内に落下し、NATO加盟国への波及を懸念する声が高まっている。欧州各国は紛争の長期化に警戒を強めており、エネルギー安全保障や地域の安定に与える影響を注視している。

ウクライナによる石油施設攻撃は、ロシアの戦争遂行能力を削ぐ有力な手段となりつつある。しかし、それに伴う報復攻撃の激化も避けられない情勢だ。双方が長距離攻撃能力を高める中、戦争は前線だけでなく、後方インフラを標的とする消耗戦の色彩を一段と強めている。

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