◎グレイ氏は2年前、ジョンソン元首相とそのスタッフによりコロナ禍の宴会事件に関する調査を主導し、脚光を浴びた。
イギリス、ロンドン市内、グレイ首席補佐官(Getty Images)

スターマー(Keir Starmer)首相の側近であるグレイ(Sue Gray)首席補佐官が6日、辞意を表明した。

グレイ氏は首相より多くの収入を得ているという最近の報道を受け、「政権運営に支障をきたす恐れがある」として辞表を提出したとしている。

BBCによると、グレイ氏の年収は約17万ポンド(約3300万円)で、スターマー氏より3000ポンド(約58万円)ほど高いという。

グレイ氏は声明で次のように述べている。「私のキャリアを通じて、最大の関心事は常に公共サービスでした。しかし、ここ数週間、私の立場をめぐる激しい論評が、政府の重要な改革の妨げになる危険性が出てきました...」

グレイ氏は2年前、ジョンソン(Boris Johnson)元首相とそのスタッフによりコロナ禍の宴会事件に関する調査を主導し、脚光を浴びた。

このスキャンダルは米国のウォーターゲート事件をもじって「パーティーゲート事件」と呼ばれ、ジョンソン氏の辞任につながった。

グレイ氏は昨年公務員を辞め、スターマー氏のチームに加入。今年の議会選でスターマー氏の参謀のひとりになった。

スターマー氏は支持者から過去に受け取った贈答品でも批判に直面している。

スターマー氏は先週、過去6年の間に支持者から多くの寄付を受け取ってきたという批判に応え、6000ポンド(約116万円)相当の贈答品を返却したと明らかにした。

これらの寄付は合法的なものであり、適切に処理されていたが、スターマー氏の支持率を押し下げている。

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