◎インフレの最大の要因は燃料価格の高騰である。
2022年5月18日/イギリス、ロンドン中心部(Matt Dunham/AP通信)

イギリス統計局(ONS)は20日、前月までのインフレ率が40年ぶりの高水準に達したと発表した。

ONSによると、今年1月から6月までのインフレ率は前年同時期9.4%となり、1982年に記録した11%以来の高さとなった。

ロシアのウクライナ侵攻は原油、天然ガス、穀物、肥料などの輸送を妨げ、世界の食料とエネルギー価格を押し上げている。

イングランド銀行のベイリー(Andrew Bailey)総裁は19日、インフレ抑制のために次回の会合で利上げを検討する可能性があると述べた。

同行は昨年12月以来5回利上げを行い、最後の利上げは6月の0.25%で、主要政策金利は1.25%となった。

ベイリー氏は講演の中で、「前回の会合でインフレが持続する兆候が見られるのであれば、我々は力強く行動しなければならない、とすでに説明している」と語った。

インフレの最大の要因は燃料価格の高騰である。当局によると、自動車燃料価格はこの1年間で42.3%も上昇した。6月のガソリン小売価格はリッター1.84ポンド(304円)。

食品価格は卵、乳製品、野菜、肉などの価格上昇により、この1年間で9.8%上昇した。

米国の6月インフレ率も40年ぶりの高水準となる9.1%に跳ね上がっている。ユーロ圏の19カ国は8.6%だった。

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