トランプ氏「イラン合意は世界に大きな成功をもたらす」G7サミット開幕
今回のG7サミットは米国とイランが長期間にわたる対立の終結に向けた枠組み合意を発表した直後に開催された。
とトランプ米大統領(AP通信).jpg)
フランス東部エビアンで開幕した主要7カ国首脳会議(G7サミット)で、トランプ(Donald Trump)米大統領は15日、イランとの新たな合意が世界の安定と繁栄につながるとの認識を示した。トランプ氏はサミット初日の協議に先立ち、「この合意は世界に多くの成功をもたらすだろう」と述べ、中東情勢の緊張緩和や世界経済への好影響に期待を示した。
今回のG7サミットは米国とイランが長期間にわたる対立の終結に向けた枠組み合意を発表した直後に開催された。トランプ政権は前日、イランとの間で敵対行為の停止や地域の安定化に向けた和平合意に達したと発表し、6月19日にスイスで覚書に署名する見通しである。合意内容の詳細はまだ明らかになっていないが、ホルムズ海峡の安全確保やエネルギー輸送の正常化などが含まれるとみられている。
トランプ氏は合意によって原油価格の安定や株式市場の上昇が期待できると主張した。世界の石油輸送の要衝であるホルムズ海峡を巡る緊張が緩和されれば、エネルギー市場への不安が後退し、各国経済にとっても追い風になるとの考えを示している。
一方で、この合意を巡っては米国内外で慎重な見方も出ている。野党民主党の一部議員や与党共和党内からも、合意内容が十分に公開されておらず、核開発問題に対する監視体制や履行確認の仕組みが不透明だとの指摘が上がっている。また、2015年のイラン核合意と比較して具体的な検証措置が見えないとの懸念も示された。
今回のサミットではイラン問題に加え、ロシアによるウクライナ侵攻や国際貿易問題、中国経済への対応なども主要議題となる。ウクライナのゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領も会議に参加し、各国首脳に対して継続的な支援を訴える予定だ。トランプ氏はロシアのプーチン(Vladimir Putin)大統領とも協議を進めており、ウクライナ情勢を巡る外交努力についても各国の注目が集まっている。
トランプ氏はこれまで関税政策や安全保障問題を巡って欧州各国と対立する場面も少なくなかった。しかし、今回のイラン合意が実際に地域の安定につながれば、サミットでの議論にも大きな影響を与える可能性がある。G7首脳らはエネルギー安全保障や国際秩序の維持に向けた共同対応を模索する方針である。
