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オーストリア・リンツで銃撃事件、3人死亡、容疑者自殺か

警察の声明によると、事件はリンツ市内の飲食店前で起きた。
オーストリア、北部リンツ(Getty Images)

オーストリア北部リンツで7日、銃撃事件が発生し、少なくとも3人が死亡した。地元警察が明らかにした。それによると、現場では犯行に使用されたとみられる銃器も回収され、当局が詳しい経緯を調べている。事件は市民に大きな衝撃を与え、周辺地域は一時騒然となった。

警察の声明によると、事件はリンツ市内の飲食店前で起きた。通報を受けた警察が現場に急行し、その場で3人の死亡を確認したという。警察は容疑者の身元や動機など詳細を明らかにしていないが、「公共の安全に対する差し迫った危険はない」と説明している。

公共放送ORFは目撃者の話しとして、「男が2人の女性を射殺した後、自らを撃ったとみられる」と伝えている。それによると、容疑者は高齢の男性とみられ、無差別テロではなく、何らかの個人的関係を背景とした犯行の可能性があるという。警察はこの報道についてコメントしていない。

現場周辺には多数の警察車両や救急隊が出動し、一帯を封鎖した。ORFはリンツ北部のクラウゼンバッハ通り周辺で大規模な規制が行われたと伝えている。周辺住民は外出を控えるよう求められた。

リンツはドナウ川沿いに位置する人口約20万人の工業都市、ウィーンとザルツブルクの中間に位置するオーストリア第3の都市である。比較的治安が安定している地域とされてきただけに、今回の銃撃事件は国内で大きく報じられている。

オーストリアは欧州の中でも銃規制が比較的緩やかで、2020年にはウィーン中心部でイスラム過激派によるテロ事件が発生し、4人が死亡したことで社会に衝撃が走った。その後、政府は治安対策や過激主義対策を強化してきた経緯がある。

また、2025年には南部グラーツの学校で元生徒による銃撃事件が発生し、複数の学生や教師が犠牲となった。この事件ではメディア報道の過熱や銃規制の在り方を巡って国内で議論が巻き起こった。今回のリンツでの事件を受け、再び銃管理の厳格化を求める声が強まる可能性もある。

警察は現在、死亡した3人の関係性や、事件直前の状況について捜査を進めている。現場周辺の防犯カメラ映像や目撃証言の収集も進められており、当局は「推測に基づく情報拡散を避けてほしい」と市民に呼びかけている。

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