ウィーン／武装集団によるテロ攻撃で2人が死亡、負傷者多数

警察当局によると、ライフルで武装した集団が首都ウィーン中心部の6カ所で発砲し、これまでに2人が死亡、数十人が負傷したという。

セバスチャン・クルス首相は声明の中で、一連の攻撃を「テロ」と呼び、容疑者1名を射殺したと述べた。

セバスチャン・クルス首相：
「私たちは困難な状況に直面している。今、命を危険にさらしている全ての救急隊に感謝する。警察はこの卑劣なテロ抗議の加害者に断固とした行動をとる」

「警察官が加害者を無力化したことをうれしく思う。私たちはテロに脅かされることを決して許さず、断固として戦う」

内務省によると、警察は容疑者の捜索を続けているという。

テロ攻撃はウィーン中心部シナゴーグ近くで発生、標的と動機は不明。

マイケル・ルートヴィヒ市長は声明の中で、「犠牲者のひとりは現場で銃撃を受け死亡、もうひとりの女性は病院に搬送されたが死亡した」と述べた。また、少なくとも14人が入院し、6人が深刻な状態にあるという。

警察はツイッターにコメントを投稿、近くの公共施設や公共交通機関を避けるよう警告した。

ウィーンのユダヤ人コミュニティの責任者、オスカー・ドイチェ氏は、「攻撃は20：00から始まり、シナゴーグが閉鎖された」とツイートした。

チェコ警察の報道官、デービッド・ショーン氏によると、攻撃後すぐオーストリア国境のセキュリティチェックを開始したという。

フランスのエマニュエル・マクロン大統領はテロ攻撃について、「ヨーロッパは攻撃に直面しても諦めてはならない」と述べた。

エマニュエル・マクロン大統領：
「私たちフランス人は、ウィーンの攻撃で負傷した人々の衝撃と悲しみを共有する。フランスの後、私たちの友人が攻撃された」

「ヨーロッパは敵を知り、彼らに対処する必要がある」
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イギリスのボリス・ジョンソン首相とプリティ・パテル内務大臣は一連の攻撃を非難したうえで、「できる限りの支援を用意する」と述べた。

欧州理事会のシャルル・ミシェル議長はテロ攻撃について、「人間の価値観を侵害する臆病な行為」と非難した。

オランダのマルク・ルッテ首相は銃撃を「凶悪な行為」と呼び、オーストリアとの連帯を表明した。