◎抗議者たちは9月26日に予定されている同性婚の合法化の是非を問う国民投票に先立ち、「結婚は国民に与えられた権利」と訴えた。
2021年9月4日/スイス、チューリッヒで開催された同性結婚の合法化を訴えるデモ(Getty Images/AFP通信)

9月4日、スイスのチューリッヒで同性婚の合法化を支持する抗議デモが開催され、数万人が参加した。

抗議者たちは9月26日に予定されている同性婚の合法化の是非を問う国民投票に先立ち、「結婚は国民に与えられた権利」と訴えた。

公共放送SRFは4日、「あなたならできる」というスローガンを掲げたチューリッヒプライドパレードに少なくとも数万人が参加したと報じた。

SRFの取材に応じたある女性は、「私たちは投票します!」と叫んだ。

スイスの同性カップルは現在、結婚とは同等の立場にないシビル・ユニオンの承認しか得ることができない。

シビル・ユニオンまたはそれに似た制度は多くの国で採用されているが、一部の政治家や専門家はそれを「分離平等政策」と呼び、同性カップルの結婚の権利を奪っていると批判している。

9月26日の国民投票で過半数が同性婚の合法化に賛成した場合、同性カップルは養子を迎え入れることを公式に許可される。また、女性カップルに対する精子提供も簡単になり、外国人カップルはスイスの市民権を取得しやすくなる。

反対派は主に、「結婚は男性と女性のカップルに与えられた権利であり、伝統的な家庭以外に子供を与えるべきではない」と主張している。

SRFは、国内で活動する70のLGBTQグループがパレードに参加したと報じた。

<スイスのLGBTの権利>
・同性の性行為:合法
・雇用における差別禁止法:1999年施行
・入隊:1992年許可
・法的な性別変更:1993年許可
・シビル・ユニオン:2007年導入
・同性カップルの継子養子縁組:2018年許可
・同性カップルの共同養子縁組:提案中
・同性婚:提案中
・法的な第三の性別選択:提案中
・ゲイカップルの代理出産:禁止

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