◎事故原因は明らかになっておらず、警察が現場を封鎖し捜査に当たっている。
2023年12月11日/スウェーデン、首都ストックホルム、建設用エレベーターが落下した現場前(Claudio Bresciani/TT News Agency/AP通信)

スウェーデン・ストックホルムの建設工事現場でエレベーターが地面に落下した事故について、検察当局は12日、このエレベーターに乗っていた作業員5人全員が死亡したと明らかにした。

事故は市内の工事現場で11日に発生。当局は作業員5人が重傷を負ったと発表していた。

事故原因は明らかになっておらず、警察が現場を封鎖し捜査に当たっている。

公共放送スウェーデン・テレビ(SVT)は関係者の話しとして、「エレベーターは20メートルほど落下し、地面に激突した」と伝えている。

ストックホルム地検の担当官は声明で、「業務上過失致死傷を視野に捜査を進めている」と述べたが、犠牲者の身元、死因、事故当時の状況には言及しなかった。

エレベーターを製造した会社の広報担当者は11日に放送された地元テレビ局のインタビューで、「このタイプのエレベーターは20年以上前から世界中で使用されており、国内でこのような事故が報告されたのは初めてだと思う」と述べていた。

工事の施工会社も声明を発表。「亡くなったのは全員、下請け会社の従業員である」と明らかにした。

SVTは全国の建設労働者を代表する組合の声明を引用し、「この事故を受け、安全が確認されるまで全国のすべての建設工事用エレベーターの使用を停止する」と報じた。

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