◎スウェーデンは1年前にもロシア大使館員3人を追放している。
2023年2月15日/ウクライナ、首都キーウ、ゼレンスキー大統領(左)とスウェーデンのクリステルソン首相(Ukrainian Presidential Press Office)

スウェーデン政府は25日、首都ストックホルムの在ロシア大使館の職員5人がスパイ活動に関与したとして、国外退去を命じた。

ビルストロム(Tobias Billstrom)外相は声明で、「駐ロシア大使を召還し、5人を本国に送還するよう求めた」と述べている。

公共放送スウェーデン・テレビ(SVT)によると、公安当局は最近、ロシアの情報機関職員と疑われる個人のリストをもとに捜査を開始したという。

SVTは関係者の話しとして、「スパイ活動に関与したと疑われる5人は全員情報機関の将校」と報じている。

スウェーデンは1年前にもロシア大使館員3人を追放している。隣国のノルウェーは2週間前、スパイ活動を行ったとされるロシア外交官15人を追放した。

デンマーク、フィンランド、ノルウェー、スウェーデンの公共放送は先週、共同調査で、ロシアがバルト海と北海で民間の漁船・貨物船・ヨットを使ってスパイ活動をしている疑いがあると報告した。

ロシアは西側諸国の告発を否定している。

スウェーデンと隣国フィンランドは昨年、ロシアのウクライナ侵攻を受けNATOに加盟を申請した。

フィンランドは今月4日に加盟。スウェーデンの加盟に向けた手続きはトルコとハンガリーの反対で遅れている。

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