◎連立政権を率いる社会民主党は新党首にマグダレーナ・アンダーソン財務相を指名した。
11月4日、スウェーデンの連立政権を率いる社会民主党は新党首にマグダレーナ・アンダーソン財務相を指名した。議会で承認されれば、スウェーデン初の女性首相が誕生する。
アンダーソン氏（54歳）は財務省でキャリアを積み、2014年の議会選挙に社会民主党の候補として立候補し初当選を果たした。
社会民主党は約7年党首を務めたステファン・ロベーン首相（63歳）が辞任の意向を示したことを受け、党大会でアンダーソン財務相を後任に選出した。党首選に立候補したのはアンダーソン財務相だけだった。
ロベーン首相は議会議長に辞任を正式に通知し、その後、アンダーソン財務相の党首就任の採決が行われる。社会民主党はまだスケジュールを明らかにしていないが、一部のメディアは数日中にスウェーデン初の女性首相が誕生すると報じた。
スウェーデン議会は今年6月、ロベーン首相の不信任決議案を賛成多数で可決した。
しかし、ロベーン首相は緑の党の協力を得て連立政権を形成することに成功し、総選挙は回避された。社会民主党は349議席中100議席を保持し、緑の党（16議席）と連立に参加していない他の左派勢力の協力を得て何とか政府を運営している。
次の議会選挙は来年9月11日に実施される予定。
＜スウェーデン議会の勢力 349議席＞
・社会民主党 100議席
・穏健党 70議席
・民主党 62議席
・中央党 31議席
・左党 27議席
・キリスト教民主主義者 20議席
・リベラル 20議席
・緑の党 16議席
・無所属 1議席
