◎西欧への亡命を希望する人々は頼りないゴムボートや木造船で北アフリカの港を出港し、スペイン、ギリシャ、イタリアなどを目指す。
イタリア沖、アフリカの亡命希望者たち(Getty Images/AFP通信)

スペインの沿岸警備隊は2日、アフリカ大陸の北西部沖で亡命希望者とみられる人々を乗せたボートを救助し、4人の遺体を収容、1人を医療機関に搬送したと発表した。

パトロールチームはカナリア諸島の南約280kmの地点でボートを発見した。

警備隊の報道官によると、救助された男性はカナリア諸島のグランカナリア島にヘリで空輸され、医療機関で手当てを受けたという。

スペイン国営RTVEテレビは当局者の話を引用し、「この男性はコートジボワール出身で、9日前に出航したと証言した」と報じている。

またRTVEによると、出航時の乗船人数は34人だったという。

西欧への亡命を希望する人々は頼りないゴムボートや木造船で北アフリカの港を出港し、スペイン、ギリシャ、イタリアなどを目指す。

スペインを目指す移民は毎年数万人にのぼり、その一部は途中で命を落としている。

大西洋を横断してカナリア諸島に向かうルートは世界で最も危険な亡命ルートのひとつであり、この地域で活動するNGOによると、過積載のボートでカナリア諸島にたどり着くには1週間以上かかり、たどり着けないことも少なくないという。

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