◎バネイラさんはドバイに向かい、ジュネーブを経由して27日に帰国する予定。
スペイン、首都マドリード、イラン当局の弾圧に抗議するデモ(Getty Images)

スペイン外務省は26日、イランで拘束された24歳のスペイン人女性が解放されたと発表した。

同省によると、バネイラ(Ana Baneira)さんは25日に釈放され、同省の職員と一緒に出国したという。

バネイラさんはドバイに向かい、ジュネーブを経由して27日に帰国する予定。

スペイン公共放送TVEによると、バネイラさんは昨年11月初めに逮捕、勾留されたという。逮捕の理由は明らかにされていない。

TVEは関係者の話を引用し、「バネイラさんは人権・環境活動家で、首都テヘランの抗議デモに参加していた」と報じている。

バネイラさんの家族の弁護士はAP通信の取材に対し、「彼女は休暇でイランを訪れていた」と語った。

この弁護士によると、バネイラさんは環境保護活動に積極的に参加し、旅行を通じて異なる文化や社会の現実を知ることに多くの時間を割いていたという。

クルド人女性のアミニ(Mahsa Amini)が昨年9月にヒジャブ(スカーフ)を適切に着用していないという理由でテヘランの警察当局に暴行を受け、その後死亡した事件に抗議デモするデモは世界に拡大した。

今回釈放されたバネイラさんはデモ発生後に拘束されたスペイン人2人のうちの1人である。

もう1人の男性は昨年10月上旬、イランを横断するトレッキングの途中にアミニさんの墓を訪れ、逮捕された。

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