◎救助隊は14日夜にアフリカ北西沖に位置するランサローテ島の沖合でゴムボートを発見した。
2020年11月11日/スペイン、カナリア諸島沖、亡命希望者たち(Getty Images/AP通信)

スペイン政府は15日、カナリア諸島の沖合で移民を乗せたボートを救助し、女性と子供の遺体を収容したと発表した。

公共放送TVEは地元当局者の話を引用し、「女性と4歳の少女はボート内で圧死したと思われる」と報じている。

女性と女児の関係は明らかにされていない。

マドリードの海上救助局によると、救助隊は14日夜にアフリカ北西沖に位置するランサローテ島の沖合でゴムボートを発見したという。

ボートには約50人が乗船していた。TVEによると、人々はサハラ砂漠以南のサヘル地域からモロッコに入国し出航したとみられるという。

海上救助局は漁船の通報を受け現場に急行し、亡命希望者たちを救助した。報道によると、男性1人がカナリア諸島の病院にヘリで搬送されたという。

14日にもカナリア諸島沖で亡命希望者27人を乗せたボートが発見され、さらに15日未明には別の海域で数十人を乗せたボロボロのボートが拿捕されたと伝えられている。

アフリカ北部から大西洋を横断してカナリア諸島に向かう航路は世界で最も危険な亡命ルートのひとつである。当局や人権団体によると、スペインの島に到着するまでには1週間以上かかるという。

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