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スペイン政府、イタリアとの国境管理強化、セウタ移民危機で対立

今回の措置は、イタリアがスペインからの入国者に対して実施している国境管理への対抗措置でもある。
イタリアのメローニ首相(右)とスペインのサンチェス首相(ロイター通信)

スペイン政府は7日、北アフリカの飛び地セウタをめぐる移民問題でイタリアとの対立が深まる中、イタリアから到着する航空機と船舶の乗客を対象に国境管理を実施すると発表した。措置は8日の午前0時から9月7日までの1カ月間を予定し、イタリアから入国する乗客について、パスポートや国籍、ビザ(査証)の確認を行う。スペイン政府はイタリアからの「持続的かつ不規則な移民圧力」を理由に挙げている。

今回の措置は、イタリアがスペインからの入国者に対して実施している国境管理への対抗措置でもある。イタリア政府は7月末、スペイン領セウタで大規模な移民流入が発生したことを受け、スペインから到着する人々への国境管理を導入した。スペイン政府はイタリアに対し、8月9日までに規制を撤回しなければ同様の措置を取ると警告していた。

セウタでは7月末、モロッコから徒歩や海路で大量の移民が押し寄せ、7万人余りが流入した。イタリア政府はこれを安全保障上の懸念につながる事態とみなし、EU・NATOの同盟国であるスペインに対する国境管理を続ける方針を示している。

イタリア側は8月15日までは少なくとも措置を維持するとしており、新たな移民の波や欧州領域へ向かう不法移民が発生しないことなどを確認した上で見直すとしている。

イタリア政府はスペインからの「最後通告や押し付け」には屈しないと主張している。両国は域内の自由な移動を保障するシェンゲン協定の枠組みにあるが、今回の措置によって一時的に国境管理が強化される形となった。

移民問題をめぐる両国の対立が、EU域内の国境管理や加盟国間の協力にどのような影響をもたらすかが今後の焦点となる。

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