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スペイン・イタリア移民問題、国境管理導入、対立続く

背景には、7月30日に北アフリカのスペイン領セウタへ約7万2000人の移民が一斉に押し寄せたことを受け、イタリアが独自の入国管理措置を導入したことがある。
2026年8月8日/スペイン、首都マドリードの空港(ロイター通信)

スペインが週末、イタリアから到着する航空便や船舶を対象に、国境管理を再導入した。移民問題をめぐってイタリアとの対立が深まる中での措置で、初日にはマドリード、バルセロナ、セビリア、ビルバオ、アリカンテ、バレンシアの主要6空港でイタリアから到着した12便の乗客計199人を確認した。スペイン内務省が9日、明らかにした。

サンチェス政権は国境管理を9月7日まで続ける方針だ。背景には、7月30日に北アフリカのスペイン領セウタへ約7万2000人の移民が一斉に押し寄せたことを受け、イタリアが独自の入国管理措置を導入したことがある。

イタリアは8月1日からスペインとの間で、欧州のシェンゲン協定に基づく国境審査なしの移動を停止し、少なくとも8月15日まで国境管理を続けるとしている。

イタリア側は今回の措置がスペイン人やその他EU市民のイタリア入国を対象とするものではないと説明している。スペインから航空便や船舶で到着するEU域外の国籍者を中心に、限定的な確認を行うとしている。イタリアのタヤーニ(Antonio Tajani)外相は8月9日付の地元紙のインタビューで、もはや危険がないと判断できれば、措置を早期に解除したいとの考えを示した。

シェンゲン圏では域内29カ国間を原則としてパスポート審査なしで移動できる。加盟国が国境管理を一時的に復活させることは認められているが、安全保障や公共秩序上の理由など一定の条件が必要となる。今回、スペインとイタリアが相次いで国境管理を導入したことで、欧州の移民政策をめぐる緊張が改めて浮き彫りになった。

スペインとイタリアはいずれも地中海を経由する移民流入の影響を受けてきた。各国が移民への対応を強化する一方、域内の自由な移動を保障するシェンゲン体制との両立が課題となっている。今回の措置が予定通り9月まで続くのか、また両国間の協議によって早期に解除されるのかが今後の焦点となる。

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