◎男がその場で逮捕された。身元は明らかになっていない。
2024年5月15日/スロバキア、中部ハンドロバ、フィツォ首相が銃撃された現場(AP通信)

スロバキアのフィツォ(Robert Fico)首相が中部ハンドロバの市庁舎前で銃撃され、重傷を負った。現地メディアが速報で報じた。

それによると、フィツォ氏は複数回撃たれたとみられる。公共放送RTVSは腹部を撃たれ、頭部を負傷したという情報もあると伝えている。

報道によると、フィツォ氏は現場から搬送される際、意識はあったという。

男がその場で逮捕された。身元は明らかになっていない。

チャプトバ(Zuzana Čaputová)大統領はテレビ演説で銃撃を非難。「民主主義への攻撃であり、いかなる暴力も容認しない」と断じた。

またチャプトバ氏はフィツォ氏を撃ったとされる人物は逮捕され、当局の拘束下にあると述べた。

バイデン(Joe Biden)米大統領も銃撃を非難。「スロバキア政府と緊密に連絡を取り合っている」と述べ、フィツォ氏の早期回復を祈った。

スロバキアでは先月から公共放送RTVSを再編成する政府与党の法案に抗議する集会が連日開かれている。

フィツォ氏の与党・スメルは昨年9月の議会選(一院制、定数150)で第1党に躍進。フィツォ氏を党首とする連立政権が発足した。

フィツォ氏はウクライナ支援を停止するなど、EUの親欧米派に反旗を翻し、ハンガリーのオルバン(Viktor Orbán)首相と共にロシア寄りの姿勢を示している。

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