◎議会は昨年末にヘゲル首相の不信任決議案を賛成多数で可決している。
2023年1月31日/スロバキア、首都プラチスラバ、チャプトバ大統領(Jaroslav Novak/TASR/AP通信)

スロバキア議会(一院制)は31日、議会選を9月30日に行う法案を賛成多数で可決した。

議会は先週、議会議員の5分の3以上が賛成すれば早期選挙を可能にする憲法改正案を可決・成立させていた。

地元メディアによると、議員150人中92人が賛成票を投じたという。

野党3党は昨年、40万人近くの署名を集めて「内閣不信任決議案が可決された場合に与党が議会を解散しなくても議会選を強制できる憲法改正案の是非を問う国民投票」を要求。チャプトバ(Zuzana Caputova)大統領はこれに応じ、改正案の是非を国民に委ねたものの、今月行われた国民投票の投票率は法的拘束力を持たせるために必要な50%をはるかに下回る27.25%にとどまった。

議会は昨年末にヘゲル(Eduard Heger)首相の不信任決議案を賛成多数で可決している。

スロバキアの内閣不信任決議は内閣に総辞職を強制するが、与党は議会を解散させず新内閣を発足させることができる。

チャプトバ氏は議会に必要な憲法改正を行い、早期選挙の日程を1月31日までに決めるよう要請していた。

野党は5から6月までに選挙を行うよう求めていたが、9月末で納得したようだ。議会の任期は2024年2月まで。

最新の世論調査によると、与党は過半数割れする可能性が高い。

ヘゲル政権はウクライナに兵器を供与し、ウクライナ難民を積極的に受け入れてきた。

報道によると、野党3党の一部議員はウクライナへの軍事支援やEUの対ロシア制裁に反対しているという。

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