◎ウクライナ軍によるクルスク州への越境攻撃は16日目に突入。数十キロにわたる前線で激しい戦闘が続いているものとみられる。
ウクライナ、東部ドネツク州の前線近く(AP通信)

ウクライナ軍の越境攻撃を受けるロシア西部クルスク州当局などが住民に対し、出会い系サイトやSNSの利用をやめるよう促している。

ロシア内務省は20日、ウクライナ側が情報収集のために出会い系サイトやSNSを使っていると明らかにした。

同省の報道官は国営メディアのインタビューで、「敵は我が領土のIPアドレスを特定し、無防備な監視カメラや個人のパソコンにアクセスするなどして情報を収集し、高速道路や交易の拠点にあるエリアを監視している」と語った。

ウクライナと国境を接する西部ブリャンスク州やベルゴロド州当局も同様の呼びかけを行っている。

ロシア内務省は市民に対し、出会い系サイトは情報収集に利用されるため、使用しないよう求めた。

また同省は軍人にも同様の呼びかけを行い、見知らぬ人から届いたリンクにはアクセスせず、公式情報や個人情報が入っている携帯電話はなるべく使わないよう警告した。

さらに、SNSにメッセージや録画を投稿しないこと、ライブ配信を行わないこと、個人情報を公開しないこと、SNSに投稿したタグや写真を削除するよう求めた。

ウクライナ軍によるクルスク州への越境攻撃は16日目に突入。数十キロにわたる前線で激しい戦闘が続いているものとみられる。

ウクライナ軍は21日、クルスク州で橋などの攻撃に米国製の高機動ロケット砲システム「ハイマース」を使用していると明らかにした。

ロシア当局によると、この越境攻撃が始まって以来、民間人31人が死亡、143人が負傷し、うち79人が入院、4人は子供であったという。

国営タス通信は攻撃が始まって以来、何十万もの市民がクルスク州から非難を命じられたと報じている。

ゼレンスキー(Volodymyr Zelenskyy)大統領はこの攻撃について、「防衛作戦のひとつであり、ロシアの戦争能力を可能な限り破壊し、最大限の反撃を行い、ロシアの領土に緩衝地帯を作ることを目的としている」と説明している。

アフィリエイト広告
スポンサーリンク