◎プッシー・ライオットのトロコンニコワさんは29日に内務省が管理する指名手配者データベースにリストアップされた。
ロシアの反政権派パンクバンド「プッシー・ライオット」のメンバー(Getty Images)

ロシアの反政権派パンクバンド「プッシー・ライオット(Pussy Riot)」のメンバーが指名手配リストに追加された。

国営メディアによると、同バンドのトロコンニコワ(Nadezhda Tolokonnikova)さんは29日に内務省が管理する指名手配者データベースにリストアップされたという。

AP通信も関係者の話を引用し、「トロコンニコワ氏は刑事責任を問われる」と報じた。しかし、データベースに罪状は明記されていなかった。

トロコンニコワさんは2012年、首都モスクワの救世主ハリストス大聖堂内で行われたプッシー・ライオットの抗議活動に参加したことで広く知られるようになった。彼女は2年近くを刑務所で過ごした。

ロシアの人権弁護士であるチコフ(Pavel Chikov)氏は今月初め、2012年のプッシー・ライオット・デモで信者の感情を逆なでし、憎悪を煽った罪でトロコンニコワさんが訴追されたと発表した。

トロコンニコワさんはロシアを離れている。

ロシア大統領府は2021年、彼女を「外国の代理人」に指定した。このレッテルは個人や団体に対する政府の監視を強化し、信用を落とす侮蔑的な意味合いを含んでいる。

ロシア当局は独立系メディアや活動家にもこのレッテルを貼り、弾圧している。

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