◎ローマ司教区は11日の声明でナチスの旗を「恐ろしい象徴」と呼んだ。
2022年1月10日/イタリア、ローマの教会、ナチスの旗に覆われた棺と会葬者(Open/AP通信)

1月11日、ローマのカトリック教会はナチスの旗で覆われた棺とファシストの敬礼でそれを見送った会葬者を厳しく非難した。

ローマの聖ルチア教会で行われた葬儀は物議を醸し、怒りを引き起こした。ローマ司教区は11日の声明で葬儀の会葬者を厳しく非難し、現場の司祭は教会の外で行われた「暴挙」を知らなかったと強調した。

イタリアのオンラインニュースOPENによると、20人ほどの会葬者が棺を見送る際にナチス式敬礼を披露したという。

ローマ司教区は声明の中でナチスの旗を「恐ろしい象徴」と呼んだ。「ローマの教会コミュニティとそこで生活する善意の人々は、聖ルチア教会で行われた恐ろしく攻撃的な葬儀を到底受け入れられません...」

地元メディアによると、この葬儀はフォルツァ・ヌオーヴァと呼ばれる極右グループの構成員のものだという。この構成員は週末に血栓症で死亡したと伝えられている。

聖ルチア教会のある教区を担当しているアレッサンドロ・ゼノビ牧師は声明で、「キリストの福音から遠く離れた過激派のイデオロギーは、教会の外で使用したすべての言葉、身振り、記号でキリストとは相いれないと宣言している」と述べた。

独裁者ベニート・ムッソリーニは1920年代初頭に政権を掌握し、その後、ナチスドイツの同盟国としてイタリアを第二次世界大戦に引き込んだ。

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