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教皇レオ14世が人身売買組織を糾弾「手を引き、悔い改めよ。さもなければ神の怒りに直面することになる」

カナリア諸島はアフリカ大陸の西岸に近く、西アフリカやモロッコから欧州を目指す移民にとって重要な玄関口となっている。
2026年6月12日/スペイン領カナリア諸島、ローマ・カトリック教会の教皇レオ14世(AP通信)

ローマ・カトリック教会の教皇レオ14世(Pope Leo XIV)は12日、スペイン領カナリア諸島の移民関連施設を訪問し、欧州を目指す移民・難民を搾取する人身売買組織に対して「直ちにやめ、悔い改めよ」と強く警告した。教皇は移民の絶望につけ込んで利益を得る行為を糾弾し、「失われた命、欺かれた家族、搾取された労働者の一人一人について、神の裁きの前に立たなければならない」と訴えた。

教皇はテネリフェ島で移民支援団体の関係者らと面会した際、「鎖を断ち切り、束縛している人々を解放せよ」と述べ、人身売買組織・ネットワークに対して異例ともいえる直接的な非難を展開した。また、「神の慈悲はどんな罪人にも開かれているが、それは真実と正義、そして改心を通してのみ与えられる」と語り、人身売買に関わる者たちに悔い改めるよう求めた。

カナリア諸島はアフリカ大陸の西岸に近く、西アフリカやモロッコから欧州を目指す移民にとって重要な玄関口となっている。近年は地中海ルートの監視強化に伴い、大西洋を横断する危険な航路の利用が増加した。このルートは救助船や監視体制が限られているため、地中海ルート以上に死亡率が高い。

カナリア諸島への到着者数は2024年に過去最高の約4万7000人に達した。その後、欧州連合(EU)やスペイン政府が西アフリカ諸国との協力を強化したことで流入は減少したが、依然として多くの人々が命懸けの航海を続けている。2025年には3000人以上がカナリア諸島を目指す途中で死亡または行方不明になり、国際社会の対応が問われている。

教皇は今回の訪問で、移民問題を単なる国境管理や治安の問題としてではなく、人間の尊厳に関わる課題として捉えるべきだと強調した。また「海の墓場となった場所を前にして、良心ある人間、そしてキリスト教徒は無関心であってはならない」と述べ、受け入れ国に対して移民の社会統合を進めるよう求めた。さらに戦争や貧困、気候変動によって故郷を追われる人々への支援の必要性も訴えた。

今回の訪問は、移民支援を重視した前教皇の路線を継承する姿勢を改めて示すものとなった。レオ14世は滞在中、移民の犠牲者を追悼して海に花束を投げ入れ、世界に広がる移民への無関心を戒めた。欧州各国で移民政策を巡る対立が深まる中、教皇の強いメッセージは人道的な観点から議論を促すものとして注目を集めている。

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