◎教皇は今週、呼吸器感染症のため入院し、3日間治療を受けていた。
2023年4月1日/イタリア、首都ローマ、人々に手を振るフランシスコ教皇(ロイター通信)

ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇(Pope Francis)が1日、ローマ市内の医療機関を退院した。

教皇は今週、呼吸器感染症のため入院し、3日間治療を受けていた。

教皇は記者団に対し、「私はまだ生きている」とジョークを飛ばし、バチカンに戻った。

バチカン政府は検査結果次第で1日に退院できると述べていた。教皇は抗生物質による治療を受けた。

医療機関の前には教徒が大勢集まり、笑顔と涙で教皇を出迎えた。教皇は「私は怖くありません。まだ生きています」と語り、車に乗り込んだ。

教皇を乗せた車は市内を移動した後、別の場所に停車。教皇は車から降りて人々に話しかけた。

教皇はイースターのイベントに予定通り出席する予定だ。

専門家によると、イースター期間中はイベントと礼拝が重なり、肉体と精神に大きな負担がかかるという。

バチカンの報道官は先月31日、教皇は今週末の日曜礼拝に参加する予定であると述べた。

また報道官は、「教皇は退院後、速やかにサンタマルタ(教皇公邸)に戻る」とした。

教皇は21歳の時に肺の一部を摘出するなど、生涯を通して多くの健康問題に悩まされてきた。

ここ数カ月は膝に問題を抱え、車イスで移動している。

しかし、教皇は活動を続け、2月にはコンゴ民主共和国と南スーダンを訪問。前月には前ローマ教皇ベネディクト16世(Benedict XVI)の葬儀を執り行った。

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