◎この弾頭は昨年12月にポーランド領内に着弾したとされ、今年4月に民間人が発見した。
2023年2月6日/ポーランド、首都ワルシャワの空港に配備された迎撃ミサイルシステム「パトリオット」(Michal Dyjuk/AP通信)

ポーランド政府は19日、先月領内で発見されたロケット弾の弾頭とみられる物体について、ロシア製のロケット弾であると発表した。

ドゥダ(Andrzej Duda)大統領の首席補佐官は地元ラジオ局のインタビューで、「ウクライナ国境近くで先月見つかった物体はロシア製であり、昨年、我が国の領空に侵入した」と語った。

それによると、弾頭にはコンクリートが詰め込まれていたという。現在、専門家による調査が行われている。

補佐官はインタビューの中で、「これはロシア製であり、恐らく、ロシア軍のミサイル・ロケットを撃墜するウクライナ軍の防空システムを混乱させるために作られたものだろう」と説明した。

また補佐官は、「回収した弾頭に爆発物は含まれていなかった」と述べた。「ロシア軍は爆発物を抜いた安価なロケットを使ってウクライナ軍の防空システムを疲弊させようとしています...」

この弾頭は昨年12月にポーランド領内に着弾したとされ、今年4月に民間人が発見した。

政府はこれが領空に入ったことを認識していたか否かを明らかにしていない。

同国東部プシェボドゥフでは昨年11月、ロシア製ミサイル1発が集落に着弾し、民間人2人が犠牲になった。

この事件以来、ポーランド人はロシア軍の動きに敏感になっている。西側政府はウクライナがロシア軍の弾幕を撃墜するために発射したミサイルが誤ってポーランド領に入ったという見方を示している。

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