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イギリス中部で旅客列車同士が衝突、1人死亡、負傷者多数

事故はロンドン中心部のセントパンクラス駅へ向かう区間で発生した。
2026年6月19日/イギリス、ベッドフォード近郊、旅客列車同士が衝突した現場近く(BBC)

イギリス中部ベッドフォード近郊で19日夕方、ロンドン方面へ向かっていた旅客列車同士が衝突し、少なくとも1人が死亡、数十人が重軽傷を負った。BBCニュースによると、鉄道警察(BTP)が「重大事故」を宣言し、事故原因の究明に向けた調査を開始した。

事故はロンドン中心部のセントパンクラス駅へ向かう区間で発生した。衝突したのは、コービー発ロンドン行きとノッティンガム発ロンドン行きの2本の旅客列車で、現地時間午後5時15分ごろ、ベッドフォード南方の線路上で接触した。両列車ともイー​スト⁠・ミッドランズ・レールウェイ(EMR)が運行していた。BBCによると、一方の列車が停止または減速していたところに後続列車が追突したとみられ、詳しい経緯について調査が進められている。

現場には警察、消防、救急隊に加え、ドクターヘリや専門の救助部隊が出動した。鉄道警察は死亡者1人を確認したほか、多数の乗客や乗務員が負傷したと発表した。当局によると、少なくとも11人が重傷、22人が中程度のケガ、56人が軽傷を負い、ヘリや救急車などで病院に搬送された。地元の医療機関には緊急受け入れ態勢が敷かれ、市民に対して不要不急の救急外来利用を控えるよう呼び掛けが行われた。

乗客は事故当時の状況について、「突然大きな衝撃があり、前の座席に投げ出された」「悲鳴が上がり、車内は混乱状態になった」と証言している。負傷者の中には骨折や頭部外傷を負った人もおり、一部の乗客は車両から自力で避難した。SNSで拡散した動画には、損傷した車両の周囲に多数の救急車両が集まり、救助活動が続く様子が写っていた。

事故の影響で、ロンドンとイングランド中部を結ぶ主要路線が運行を停止した。セントパンクラス駅を発着する列車の多くが運休となり、帰宅時間帯の利用客に混乱が広がった。鉄道会社は利用者に対し、旅行の延期や代替交通機関の利用を呼び掛けている。

イギリスでは近年、鉄道安全対策の強化により重大事故は減少していた。BBCによると、鉄道事故で死亡者が出たのは約2年ぶり、鉄道網の安全管理体制に注目が集まっている。運輸安全委員会が調査官を派遣し、信号の作動状況や運行管理システム、乗務員の対応などについて詳細な検証を進める方針だ。調査結果によっては、安全基準や運行手順の見直しにつながる可能性もあり、イギリスの鉄道業界全体に大きな影響を与えることになりそうだ。

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