◎2週間前の下院議会選で第1党に躍進した極右「自由党(PVV)」の連立交渉は行き詰まっているようにみえる。
2023年12月4日/オランダ、首都アムステルダム、自由党(PVV)のウィルダース党首(Peter Dejong/AP通信)

オランダ下院(定数150)が6日、新しい議長を選出した。

一方、2週間前の下院議会選で第1党に躍進した極右「自由党(PVV)」の連立交渉は行き詰まっているようにみえる。

地元メディアによると、政界引退を表明しているルッテ(Mark Rutte、56歳)首相の自由民主党は現在の4党連立政権を維持できるかどうかを協議している。

自由民主党は7日に予定されている下院協議に先立ち、連立に関する報告書を国会に提出する予定だ。

ルッテ氏は新政権が発足するまで首相の座にとどまる。現在の4党連立政権の発足には9カ月を要した。

PVVを勝利に導いたウィルダース(Geert Wilders)党首は反イスラム・反移民を公約に抱え、中道右派政党と連立交渉を続けている。

主要政党である左派連合(PVDA・GL)と自由民主党はPVVとの連立交渉から完全に手を引いている。

中道の新社会契約党(NSC)は連立の可能性を排除していないが、地元メディアによると、PVVとの交渉は暗礁に乗り上げているようだ。

PVVは先月の選挙で37議席を獲得。PVDA・GLは25議席、自由民主党は24議席、NSCが20議席となっている。ウィルダース氏はあらゆる可能性を考慮し、他の11政党とも協議を続けるとしている。

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