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欧州で美術館や博物館を狙った窃盗事件がより暴力的に=ユーロポール

ユーロポールによると、最近の窃盗犯は美術品だけでなく、金、宝石、文化財など、換金しやすく利益を得やすい品を重点的に狙っている。
2025年12月15日/パリ、フランスのルーブル美術館(AP通信)

欧州で美術館や博物館を狙った窃盗事件がより暴力的になり、犯罪組織がSNSを通じて実行役を募集する傾向が強まっている。ユーロポール(欧州警察機関)は24日、近年の美術品窃盗について、従来の専門的な窃盗団による犯行から、SNSで集められた即席のグループによる犯行へと変化していると指摘した。こうした「犯罪のサービス化」により、犯行の実行役が分散化しているという。

ユーロポールによると、最近の窃盗犯は美術品だけでなく、金、宝石、文化財など、換金しやすく利益を得やすい品を重点的に狙っている。施設や展示ケースを破壊するため、ハンマーや斧、バールなどの工具が使われ、場合によっては爆発物まで使うなど、従来より荒々しい手口が目立つ。背景には金価格の高騰があり、過去2年間で金価格が約85%上昇したことも犯罪者の関心を高めている。

象徴的な事件が、2025年10月にパリのルーブル美術館で起きた強盗だ。犯人たちは警備員や来館者を脅し、フランス皇后のティアラなど、総額8800万ユーロ相当の宝飾品を奪った。ユーロポールはこの事件を、欧州で進む美術品窃盗の変化を示す代表例と位置付けている。

また2025年1月には、オランダの博物館から約2500年前の黄金の兜や古代の金製腕輪3点が爆発物を使って盗まれた。文化財の多くはその後回収されたものの、腕輪1点がいまだ行方不明となっている。古代中国の磁器なども需要の高まりを背景に標的となっており、欧州では博物館の警備強化と国際的な情報共有が一段と重要になっている。

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