◎現場は首都ポドゴリツァの西35kmに位置するツェティニェの繁華街。
2022年8月12日/モンテネグロ、ツェティニェの銃乱射事件現場、救急隊員たち(Risto Bozovic/AP通信)

モンテネグロの国営テレビは12日、ツェティニェの市内で男が銃を乱射し、11人を殺害した後、警察官に射殺されたと報じた。

報道によると、容疑者は34歳。警察官を含む6人が負傷し、医療機関に搬送された。死亡した11人と容疑者の身元は明らかにされていない。

現場は首都ポドゴリツァの西35kmに位置するツェティニェの繁華街。

国営テレビは目撃者の話を引用し、「容疑者は通りを歩く人々に銃を乱射した」と報じている。銃器の種類は不明。

負傷した6人のうち4人はツェティニェの医療機関に、2人はポドゴリツァの臨床センターに搬送されたと伝えられている。

AFP通信は警察筋の話を引用し、「容疑者は家族間のトラブルを抱えていた」と報じている。国営テレビも「容疑者は家族とトラブルを起こした後、凶行に及んだ」と伝えているが、それ以上の詳細は明らかにされていない。

警察は現場周辺を封鎖している。国営テレビによると、警察はまだ公式声明を発表していない。

アバゾビッチ(Dritan Abazovic)首相は自身のテレグラムチャンネルに声明を投稿。ツェティニェで前例のない悲劇が起きたと述べ、犠牲者に哀悼の意を表した。

またアバゾビッチ氏は国民に、「犠牲者、遺族、親族、友人、ツェティニェのすべての人々に思いを寄せてほしい」と呼びかけた。

モンテネグロはバルカン半島に位置する旧ユーゴスラビアの小国で2006年に独立を宣言。人口は約62万人。2017年6月にNATOに加盟した。

2022年8月12日/モンテネグロ、ツェティニェの銃乱射事件現場近く(Risto Bozovic/AP通信)
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